2008-10-13 (月)
今年もあいつがやって来た。
Posted at: 00:27:00 - Posted by: yashikiba - Category: 稲川淳二
今年も「MYSTERY NIGHT TOUR」に行って来ました。私と同じ稲川淳二ファンと二人で行ったのですが、その日は曇り空。
蒸し暑い日でした。
「怪(開)」場までの間、私たちは外で立ち話をしていました。
街路樹のそばには、幾つもの蝉の屍骸が落ちていました。
今年の怪談は、「水物」が多かったです。
湖や海辺の物語。
幽霊というと日本では、ぐっしょりと濡れた姿で現れると怖さが増すのですが、なぜなのでしょうか。
誰もが彼の語り口に耳を傾け、徐々に暗くなるステージに見入っていると、何人かの聴衆は必ず、眠りの世界に引き込まれるそうです。
稲川淳二が繰り返し口にする、怨念、怨霊など霊の形。
本当に存在するのでしょうか、それとも、人間の心が生み出す幻に過ぎないのでしょうか。
客席の人たちは、束の間、幼い頃の心を取り戻し、夏のひと時を信じ難い恐怖と不思議な郷愁で震わせます。
ひとしきり、怪談を楽しんだ後、舞台も明るくなりお決まりの心霊写真のコーナーが始まりました。
このコーナー、ぞっとするような写真を紹介しながら、稲川淳二が必ずファンから笑いを取ることでも有名です。
私も笑わせて貰いました。
「沼の水辺から顔を覗かせている男の心霊写真」
この写真を見た人は、その夜、自宅の浴槽で必ず口元まで湯に浸かるそうです。
私たちの「ツアー」の時間は去年よりも少し短かったかもしれません。
それでも、十分に満足して会場を後にしました。
街灯に照らされた路上に、来るときに見たように、蝉の骸がポツリ、ポツリと小さな影を見せていました。
暑熱の一週間、力の限り鳴き続けた蝉たちは、命尽きてぼたぼたと木の上から落ちてきます。
昔から日本人はこのことを、蝉時雨(せみしぐれ)と呼び習わして来ました。
地下鉄の駅への入り口が見えたとき、私はふと、今年亡くなられた人のことを思いました。
「さようならアルルカン」
私は心の中で、そう呟きました。
来年も、私は、稲川淳二のミステリーナイトツアーに参加するつもりです。











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